雑記 12.19 -「VA-11 Hall-A」のこと、私のこと-

最近は寒くて気が乗らないので、「VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)」というゲームを気が向いたときに少しずつやったり、動画を見たり、毎日をただそのまま生きたりして過ごしている。

 

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「VA-11 Hall-A」のゲームの中では私はバーテンダーになって、店にやってくる客にカクテルを振るまいながら、話をきいている。いつもの生活とは違ってすごくたくさん人と話している。

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この前なんかは”脳”が客としてやってきた。いつもはせめて人の形をしている客がくるからびっくりした。「VA-11 Hall-A」のゲームの中の時間は、ちょうどこの記事を書いている今と同じクリスマス前の12月なので、すごく現実とリンクしているような気がしてくる。現実で”脳”に会うことはないけれど。

ゲームの中でも、電気代のために貯蓄を残しておかないといけなかったりするし、ときどき欲しいものがあったら買わないと気が済まなくて仕事に集中できなくなったりする。これはすごくすごく、生活に近い。

バーの常連客の女の子に「あなたは、ここ最近誰かと体を重ね合ったり、触れ合ったりしたりすることはあるの?」そんなことを聞かれた。ゲームの主人公のバーテンダーのジルは「……。そういうことを確かにしてないかもしれない」というような調子のことを少しうつむきながら答えていた。(よく台詞を覚えていないのでうろおぼえ。)

ジルは別の場面で「2,3年前に恋人と喧嘩別れしたままだ」と言っていた。ジルの部屋には、恋人とジルと恋人の妹の写った写真が昨日撮ったばかりの写真のようにずっと置かれている。ジルはきっと2,3年前から誰とも、肌を重ねたり、抱き合ったり手をつないだりしていない。

「VA-11 Hall-A」のゲームは20XX年かいつかの近未来の世界を舞台にしていて、政府もダメで、都市の治安も悪く、荒廃した世紀末ような空気感がある。ゲームの中の時間が進むにつれて暴動やテロ事件が起こってくる。今、私が見ている現実世界よりも、もっと落ち着けないひどいところのような気がする。

テロや暴動が起こっていても、ジルは普通に私と同じような悩みを持っている。同じような虚無感を抱えてるかもしれないけれど、ジルはそれに気づかないフリをしながら生きている。ように見える。こういうところは、すごく私と似ている。ジルはバーで働いてお金を稼いで電気代を払って普通にその中で生活をしている。こんな世界の中にも普通の人の生活がある。なんだか安直ではあるけれど、「戦時中を舞台にしながら、戦争のことじゃなくて、その世界に生きる人の日常を切り取っているこの感じ」は映画「この世界の片隅に」にも近い。

ジルにも悩みや生活があるように、バーテンダーのジルの目を通して見る客たちもたくさん悩みを抱えている。人と話して関わることは、とても楽しいけれど寂しいことのように思う。

ジルでなくて、私の話をする。知人に、少し仲良くしてくれて、酔うと冗談なのか「遊びにいきましょう」とか言って話しかけてくれる人がいたけれど、いつの間にか右手の薬指に指輪をしていた。「遊びにいきましょう」、そんな風に声をかけてくるから「LIKE」に近い好きの感情を抱いていたような感じがする(けど自分でもわからないけれど、きっとこれは「LOVE」ではない。)たぶん、これ以上仲良くなっても気持ちには答えられないけど、でも誰か他の人のところに行ってしまったらつまんないな、というようなものすごいズルい気持ちを持っている。右手のそれについて聞くつもりもないし知りたくもないのだけど、本当はすごく気にかかっているし本当に知りたくないというような意地があるので、その人に固執しているという証明になってしまった。たぶん、自分を好いてくれてるかもしれない人が減るのが少し嫌なのである。本当にズルくて情けない気持ちになったし、悲しんでる。さみしいし、一人になりたくない。もし、誰とも話さず、一人で居たら、こんな気持ちになることもなかっただろうに、人と関わると少し悲しいことがある。でも、人と関わらないと得られない喜びや楽しさや知識やいろんなことがあるから、やめることができない。自分でもわかっているけど、酔っ払って適当なことを言う人間の言葉ほど適当なものはなく、信用できないものはないと思うのに、少し間に受けていて恥ずかしい。

ジルの居る「VA-11 Hall-A」に行って、このことを酒に酔った酔っぱらいの戯言としてジルに話したら、きっと私が思っていたのと同じようなことをジルは言う、人はそんなにあなたのことを気にしていないだとか、厳しいことを。けれど、クールなようで優しい彼女は、きっと私を励ましてくれるのだろう。ジルだって、同じような気持ちを抱えて居るにも関わらず。

息苦しい気持ちが、寒い冬の12月後半の時期にムクムクと膨れ上がっていく。ゲームの中のジルも、同じ12月の冬を過ごしている。ゲームはまだクリアはしていない。だから今日もわだかまりの答えや居場所を求めて、「VA-11 Hall-A」に、ジルにまた会いに行く。 

 

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